マスコットキャラクター「あつにゃん」について
あつにゃんにはモデルがいます。実家で飼っていた猫「ゴロちゃん」。23歳まで生きた長寿猫です。
人間に換算すると108歳。晩年は、足腰が立たず、母の介助なしでは生活できませんでした。
しかし、足を引きずって歩いているゴロちゃんの姿は、与えられた生を精一杯生きていることが伝わってきて、ますます愛しくなりました。最後の一息まで、母の腕に抱かれて、のどを鳴らしながら死んでいきました。人間でも、こんなにも家族の愛に包まれて生涯を全うできる人は少ないのではないかと思います。
今、日本は少子高齢化・人口減少社会に突入し、先の見えない状態にいます。今、政府は国・各自治体を挙げてこの問題に取り組んでいます。子育て支援、若者たちの就労支援も大事なことです。しかし、私が最も大事に思っていることは、少なくなっていく子供たち、そして多くなっていくご高齢者さま、その社会構造の中でも、一人ひとりが光り輝く社会をつくることだと思っています。
ご高齢者さまお一人おひとりが、家族の愛と地域のきずなに抱かれ幸せな老後を過ごすことができる、私はそんな社会を夢見ています。
その思いを込めて、最後の一息まで母の腕に抱かれて亡くなったゴロちゃんをモデルに「あつにゃん」をつくりました。皆さんにも、かわがっていただけたらうれしいです。